夢見ヶ崎動物公園について
川崎市幸区にある夢見ヶ崎動物公園は、動物たちとふれあえるだけでなく、昔からこの土地に根づいた文化や自然を感じられる、ちょっと特別な公園です。入場無料で、だれでも自由に出入りできるこの場所には、たくさんの歴史や物語がかくれています。
| 開園時間 | 午前9時から午後4時まで |
| 休園日 | なし(年中無休) |
| 入場料 | なし(無料) |
授乳室も休憩もできる「パークセンター」

開園50周年を迎えた2024年、園内にパークセンターが完成しました。木のぬくもりのある休憩スペースには、トイレや給水スポット、自由に読める絵本や図鑑があります。授乳室とおむつ替え台を備えたベビールームもあり、小さな子ども連れでも安心して一日を過ごせます。市民が使える多目的室もそろった、動物公園の新しい拠点です。
川崎市の桜の名所

夢見ヶ崎動物公園は、川崎市の中でも桜の名所として知られています。園内にはたくさんの桜の木があり、春になるとピンク色の花がいっせいに咲きほこります。動物たちのいる景色と、美しい桜がいっしょに楽しめるのがこの公園ならではの魅力です。
お花見の時期には、家族でお弁当を広げたり、カメラを持って訪れる人が多く、公園はとてもにぎやかになります。レッサーパンダやペンギンたちも、春のあたたかさの中で気持ちよさそうにすごしていて、見る人の心をやさしくしてくれます。
鳥獣保護区としての夢見ヶ崎

夢見ヶ崎動物公園がある加瀬山は、神奈川県の鳥獣保護区(ちょうじゅうほごく)に指定されています。鳥獣保護区とは、野生の鳥や動物を守るために県が決めた特別な区域で、生き物たちが安心してくらせるよう、自然環境が守られています。春や秋には、長い距離を旅する渡り鳥たちの休けい場所として、多くの野鳥が羽を休めにやってきます。
加瀬山に鎮まる神社「天照皇大神」

夢見ヶ崎動物公園と同じ加瀬山の上に建つ神社が、天照皇大神(てんしょうこうたいじん)です。「夢見ヶ崎」の地名の由来になった太田道灌の夢のお告げが伝わる丘で、本殿は古墳の上に建っています。動物公園の散策とあわせてお参りできます。
加瀬山に建つ寺「了源寺」

夢見ヶ崎動物公園と同じ加瀬山の丘には、日蓮宗の寺『了源寺(りょうげんじ)』が建っています。忠臣蔵で知られる赤穂義士を陰で支えたと伝えられる軽部五兵衛家の墓所があり、討ち入り前の大石内蔵助が立ち寄ったとも語り継がれています。境内には5世紀の古墳(了源寺古墳)も残り、加瀬山の長い歴史を感じられる場所です。
慰霊塔について

慰霊塔(いれいとう)は、戦争や災害などで亡くなった方々の霊(たましい)を慰め、安らかに眠っていただくことを願って建てられた記念の塔です。この慰霊塔は、明治時代以降の戦争で命を落とした戦没者や、戦争によって亡くなった多くの人々のために建てられました。慰霊塔は、亡くなった方々を忘れずに大切に思い続けるため、そして、同じ悲しみを繰り返さないという願いを込めて建てられました。
動物公園に残る古墳「加瀬山第三古墳」

加瀬山には、白山古墳のほかにも古墳時代の古墳が残っています。なかでも加瀬山第三古墳(加瀬台古墳群3号墳)は、7世紀前半に築かれた横穴式石室をもち、川崎市内で唯一、古墳の構造を間近で体感できる古墳です。石室は屋外にあり、動物を見に来たついでに見学できます。
加瀬山にまつられる「浅間神社」
夢見ヶ崎動物公園と同じ加瀬山の丘には、富士山をあおぐ『浅間神社(せんげんじんじゃ)』がまつられています。御祭神は安産や火難よけの神とされる木花咲耶姫命。江戸時代の文化元年(1804年)に建てられ、社殿は加瀬台古墳群の6号墳の上に鎮座しています。
白山古墳と国宝の秋草文壺
夢見ヶ崎動物公園の中には、「白山古墳(はくさんこふん)」という古墳時代につくられたお墓があります。直径は約30メートル、高さは約4メートルあり、6世紀ごろ、この地域をおさめていた有力な人の墓だと考えられています。発掘調査では、土でできた器や鉄の道具などが見つかっています。この近くで見つかった「秋草文壺(あきくさもんつぼ)」という壺は、平安時代に作られたもので、トンボやすすきなどがていねいにえがかれており、「秋草文壺」の由来となっています。その文化的な価値が高く、川崎市内で出土したものの中で、唯一の国宝にえらばれています。
参考文献
川崎市「令和6年4月号市政だより幸区版」https://www.city.kawasaki.jp/170/cmsfiles/contents/0000164/164807/0401_saiwai_web.pdf
ウィキペディア(Wikipedia)「白山古墳」https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E5%B1%B1%E5%8F%A4%E5%A2%B3
神奈川県「鳥獣保護区とは」https://www.pref.kanagawa.jp/docs/t4i/cnt/f986/p889837.html
公益財団法人 川崎市文化財団「川崎歴史ガイド – 夢見ヶ崎と 鹿島田」https://www.kbz.or.jp/public/historyguide/pdf/history-guide-06.pdf










































