ヨウム

物まねがとっても得意だよ。
「おはよう」とか「バイバイ」とか話しかけてみてね。
ヨウムってどんな動物?
ヨウムは、アフリカの森にすむインコの仲間です。全身は灰色で、しっぽだけが赤い、大型インコのなかま。学名は Psittacus erithacus、英語では Grey Parrot(グレイ・パロット)と呼ばれます。
とても知能が高いことで世界的に有名な鳥で、「世界一かしこい鳥」とも呼ばれます。ここでは、そんなヨウムの特徴やくらし、飼育の情報まで紹介し、オウムとのちがいもやさしく解説します。
からだの特徴
体長は33cmほど。全身が灰色の羽におおわれ、目のまわりは白く、しっぽは鮮やかな赤です。オスとメスで見た目のちがいはほとんどなく、どの個体もよく似ています。中型から大型に分けられる鳥で、太くて丈夫なくちばしを持っています。
ずばぬけた知能
ヨウムのいちばんの魅力は、その知能の高さです。ものの色や形、数を見分け、人間の言葉の意味を理解して使うことができます。その力は人間の3〜4歳の子どもに近いといわれ、鳥の中でもとくに高い能力を持つと考えられています。
アレックスという有名なヨウムは、30年以上にわたる研究で、形やものの名前を答え、「ゼロ」の考え方まで理解できることを示しました。人の言葉をまねるのも上手で、覚えた言葉を場面に合わせて使い分け、飼い主とコミュニケーションをとることもあります。おしゃべりが得意で、はっきりとした声で話します。
くらしと生息地
野生のヨウムは、アフリカの中部から西部にかけての、森林の環境にすんでいます。ふだんは群れで生活し、毎年、木のうろ(穴)で繁殖します。おもに果実や木の実、種子などを食べます。
ペットとしてのヨウム
かしこくて人になつくため、ペットとしても人気があります。ただ、飼育は簡単ではありません。さびしがりやな性格で、かまってあげないとストレスから羽をぬいたり、病気になったりすることもあります。毎日しっかり向き合う時間が必要な鳥です。
飼い主との強いきずなを結ぶ一方で、その気持ちに応えつづける覚悟も求められます。かしこいぶん、飼うのが難しいインコともいえます。
寿命(じゅみょう)
ヨウムはとても長生きです。飼育下では50年、ときに60歳をこえることもあります。野生でも20〜30年ほど生きるとされ、人とともに何十年もの年月をすごす鳥です。だからこそ、最期まで飼う責任が求められます。
減りつづけるヨウム
今、野生のヨウムは絶滅の危機にあります。ペットとしての高い人気から大量に捕まえられ、森の減少も重なって、その数を大きく減らしてきました。
そのため、国際的な取引はワシントン条約(CITES)の附属書Ⅰで禁止されています。日本でヨウムを飼ったり販売したりするには、登録票による登録が必要です。現在も、この鳥を守る取り組みが世界で続けられています。
オウムとインコの違い
ヨウムは名前から「オウム」と思われがちですが、じつはオウムではなくインコの仲間です。オウムには頭に立つ冠羽(かんう)があり、インコにはこれがありません。ヨウムにも冠羽がないので、インコのグループに入ります。これを知っておくと、鳥の観察がもっと楽しくなります。
夢見ヶ崎動物公園でも、その姿を見ることができます。会えたときは、その賢さにも注目してみてください。
参考にした主なサイト
- IUCN Red List「Psittacus erithacus」: https://www.iucnredlist.org/species/22724813/154068817
- Animal Diversity Web(ミシガン大学動物学博物館)「Psittacus erithacus」: https://animaldiversity.org/accounts/Psittacus_erithacus/
- IFAW(国際動物福祉基金)「Grey parrots」: https://www.ifaw.org/animals/grey-parrots
- Britannica「African grey parrot」: https://www.britannica.com/animal/African-gray-parrot











































