ボリビアリスザル

ボリビアリスザルの写真

金色の小さくてかわいいサル。
大人になると頭と口のまわりが黒くなるんだ。人が大好き。

英名:Bolivian Squirrel Monkey
学名:Saimiri sciureus boliviensis
分類:脊索動物門 > 哺乳綱 > 霊長目 > オマキザル科 > リスザル属

ボリビアリスザルってどんな動物?

小さくてすばやく、木の上を元気に動き回るようすがリスに似ていることから、「リスザル」とよばれる小がらなサルです。ボリビアリスザルは、南アメリカの熱帯雨林(あたたかくて雨の多い森)にすんでいます。木の上でくらすことが多く、森の高いところから、たまに低いところや地面までおりてきます。

からだの特徴

オスは体の長さ25〜37cmで体重550〜1135g、メスは体の長さ22〜30cmで体重365〜750gくらい。オスのほうが少し大きめです。

しっぽは体よりも長いのですが、クモザルなどとちがって物をつかむことはできません。毛は黄色っぽい茶色で、毛の先が黒くなっています。顔のまわりは白く、まるでお面をつけているよう。目の上には、まゆげのようなアーチもようがあります。耳は白くて、ふさふさした毛がついています。

食べもの

おもに虫とくだものを食べます。そのほか、木の実やナッツ、花、種、葉っぱ、クモ、ときには小さな動物まで食べる、はばひろい食事です。

くらしとなかま

昼に活動する動物です。10頭から、多いときには500頭をこえる大きな群れをつくり、ふだんは40〜50頭くらいで行動します。おもしろいことに、大人のオスは、メスや子どもたちとはべつのグループをつくってすごします。

とてもおしゃべりで、26種類もの鳴き声を使い分けます。びっくりしたときの「チッチッ」という声や、なかまとのやりとりの声など、場面によって声を変えます。おしっこを手足につけてにおいを残す「ユリンウォッシング」という行動でも、なかまと情報をやりとりします。

赤ちゃんと成長

赤ちゃんが生まれる時期は、3か月ほどのきせつに決まっていて、群れのメスたちがそろって赤ちゃんを産みます。おなかの中で育つのは152〜172日ほど。ふつう一度に1頭が生まれます。

お乳は4〜6か月ほど飲みます。子育てをするのは母親ですが、ほかのメスたちが赤ちゃんの世話を手伝う「おばさん行動(アンティング)」も見られます。大人になるのは、メスが2才半〜3才、オスが5才ごろです。

寿命(じゅみょう)

動物園などで人に育てられると15〜20年ほど、長いと30年近く生きることもあります。

数が減っている?

ボリビアリスザルは、IUCN(自然を守る国際的な組織)で「低懸念(LC)」とされていて、今すぐ絶めつする心配は少ない動物です。ただし、森が切りひらかれると、すみかがなくなってしまいます。くだものを食べて種を運び、虫の数を調整する、森にとって大切な動物です。

参考にした主なサイト

公式情報『ゆめみにゅーす』の紹介

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VOL.79 ピックアップ動物

ボリビアなど南米アマゾン川流域の森林に数十頭以上の群れで生息します。雑食で木の実や虫、小動物などを食べます。野生ではほぼ樹上性(木から降りずに暮らすこと)で、長い尾は枝の上でバランスを取るのに役立っています。子育ては母親以外の♀が協力することもあり、以前ボルトが出産した際には、同じく♀のいろはが子どもに興味津々で、しばしば寄り添う姿も見られました。 当園の個体は全部で7頭、今年23歳になる♂のはかたは高齢のため群れでの飼育が難しくなり、病院で余生を過ごしていますが、餌ももりもり食べ、元気にしています。展示の6頭は顔の造りや体格が各々特徴的なのですが、性格もそれぞれ違います。よく飼育担当の肩に乗っているのは最年少の♀しるこ。若い♂サンダーは恐れを知らない子ども時代にスズメバチを捕まえようとしたり、ムカデにちょっかいをかけて噛まれたりしたことも。時々歯の治療をしている高齢♂のルーサーはちょっと涙目なことも。立派なもみあげ模様のわかは♀です。 しばらく観察しているとサル同士の関係性や色々な仕草が見られて面白いです。たまにサルが格子の隙間から手を出してくることがありますが、人間の皆さんは真似してサルに向かって手を出さないように。

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VOL.79 獣医の日記

ピックアップ動物コーナーで少し触れましたが、ボリビアリスザルのはかたは高齢のためバックヤードで飼育をしています。最初のきっかけは体調を崩したことでしたが、回復した後に退院させると高齢ゆえ環境があわなくなってきたのか、あるいはしばらく群れと離れていたため折り合いが悪くなったのか、また不調になる…ということを繰り返したためです。飼育下での寿命は20歳程度とも言われており、23歳はだいぶ高齢ということもあって体調に波があり、ちょっとしたトラブルは時々起こるものの、飼育担当たちの細やかな気配りにより、概ね安定した日々を過ごしています。 動物を展示して生態を知ってもらうのは動物園の大きな役割のひとつですが、展示動物だけでなく、様々な理由で展示できない動物のケアも、このような役割を動物に担ってもらっている我々の義務だと考えています。飼育管理作業や診療等、その行為自体や結果はともかく、それらにかける配慮や思惑そのものは見えるはずがないものなので、いわゆる「動物園が社会に求められる役割」との関連はあまり無いように思われ、実際、直接結びついているわけではありません。それでも、動物園が人間社会において果たす役割、すなわち動物が動物園を通じて人間に提供してくれる知識や体験は、動物の自然で自由な一生と引き換えであることを、それに対して我々がまず最優先するべきは動物のケアであることを常に念頭に置くことだけは忘れてはいけないなと、折に触れて気を引き締めています。

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VOL.65 獣医の日記

8 頭いたボリビアリスザルがいつの間にか7頭になっているのに気づいた方もいらっしゃるかもしれません。実は28歳と高齢のオス、ミントがだいぶ弱ってきており、群れでの生活が難しくなってきたため、2020 年末からバックヤードで入院・隠居していました。それでも最初のうちは自分で餌も食べ、動き回っていたのですが、この数か月はほとんど寝たきりで、職員による介護が続いています。寝たきりなので時々体勢を変えてやっていますが、それでも床ずれができてしまいます。治療と並行して、毛布を二重にふんわり敷いたり、マメに体を拭いて清潔に保ったりしています。 自力で餌を食べることができないものの、口から食べることはできるので口元に餌を運んでやります。目が見えなくても匂いや触感などで何が口元に来ているかわかるようで、好きなものだと大きな口を開けて欲しがりますが、それが食べたい気分ではない、という時は口を真一文字に結んで拒否します。 動物園を長い間支えてくれた高齢動物にいかに快適にすごしてもらえるか、ということは、動物たちの一生を預かる飼育員、獣医師にとって永遠の課題です。

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VOL.40 獣医の日記

この冬は暖冬でしたが、暖かくなるのも心なしか早く、動物たちの春の渡りやうごめきも早いような気がします。 暖かくなると出てくる動物のひとつが蚊です。今年は4月半ばには飛び回っておりました。 蚊に刺されるとかゆくて不快なだけでなく、衛生害虫と呼ばれ、蚊が媒介する病気が深刻です。人間ではデング熱や日本脳炎などのウイルスが有名ですが、赤血球に寄生するマラリア、血管に寄生するフィラリアなどの寄生虫も運びます。血を吸われるときに、病原体を動物に感染させていくので、水場が多く、屋外で過ごす動物が多い動物園にとっては嫌な存在です。しかし、たとえばフィラリアであれば、蚊に刺されて動物の体の中に侵入した子虫を薬で殺すことができるため、レッサーパンダたちは蚊の季節は毎月1回薬入りのリンゴを食べることで健康を保っています。現在 4頭いるパンダのうち、3頭は上手にりんごを片手でつかんで食べるのですが、ケイコはまだまだ下手っぴなため、薬を上手に食べられるか心配です。ただし、血を吸わない種類の蚊もいます。血を吸う種類であっても、メスが産卵準備の時期に吸うだけです。それも、気温が15℃を超えてこないと吸血しないと言われています。…とわかっていても、飛んでいるのを見るだけで警戒してしまうのですが。 ちなみに、リスザルやオマキザルたちは、しばしば涼しい顔をして蚊を片手でキャッチしています。動体視力も反応の速さも、かないません。

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