パラワンコクジャク

オスは青いメタリックカラーのからだを低くして、
目玉もようの尾っぽの飾り羽をひろげてメスをさそうんだ。

英名:Palawan Peacock Pheasant
学名:Polyplectron emphanum
分類:脊索動物門 > 鳥綱 > キジ目 > キジ科 > コクジャク属
絶滅危惧種危急 (VU)危機 (EN)深刻な危機 (CR)

Vulnerable - 野生で絶滅するおそれが高いと考えられています

原産地など

フィリピンは多くの島々からなっています。その中で南西部の洋上に浮かぶパラワン島の森林に生息しているのがパラワンコクジャクです。

オスは青いメタリックカラーの体を低くして、光の当たり具合で青や緑に変わる目玉模様の尾羽と上尾筒(じょうびとう=飾り羽)をひろげてメスを誘います。

公式情報『ゆめみにゅーす』の紹介

発行 
VOL.73 ピックアップ動物

フィリピンのパラワン島の固有種ですが、生息数が減っており野生では絶滅の恐れがあります。日本でも飼育している園館はあまり多くありません。 現在、今年の6月に繁殖したヒナを2羽、人工育雛しています。動物を展示して見せるだけでなく、バックヤードでの繁殖・飼育も、希少な動物種の絶滅を防いだり、個々の健康状態に細心の注意を払ったりするための動物園の重要な仕事の一つです。 早成性といって羽毛が生えた状態で孵化し、その翌日には走り回ります。餌も口を開けてねだるのではなく、親(今回は親代わりのヒト)が差し出す餌を自らついばみに来るところから始まり、すぐに置かれた餌を自分の好きなタイミングでつついて食べるようになりました。脚も太く力強くなってきて、キジの仲間らしいしっかりしたジャンプもするようになってきたところです。

発行 
VOL.59 ピックアップ動物

フィリピンのパラワン島だけに生息する固有種です。絶滅危惧種で、生息地の減少などにより個体数は今も減少中とみられています。森林に生息し、果実や種子、虫などを食べる雑食性で、オスとメスでは羽色が違い、オスは頭頂部の羽毛が長く伸び、赤いアイリング、黒い体幹に角度によって青にも、緑にも、紫にも見えるメタリックな斑紋が目立ちます。腰から伸びている長い羽根は尾羽ではなく、上尾筒と呼ばれる羽で、オスにもメスにも目玉模様があります。クジャクの仲間は興奮するとこの上尾筒を立てて威嚇したり求愛したりしますが、コクジャクの仲間は体の側面に沿って立てながら相手の周囲を歩き回るのが特徴で、その際オスがメスに嘴でくわえた食べ物をプレゼントすることもしばしばみられます。ただ、拾ったものを見境なくプレゼントしているようで、くわえているものがゴミや糞であることもしばしばです。飛行は得意ではありませんが、脚力が強く、ジャンプで一気に木の上などに跳び上がります。飼育現場では、どうも人の顔を見分けているようなそぶりを見せます。パラワンコクジャクに嫌われてなぜか毎回自慢の脚でキックを食らってしまう人、まったく意に介されることない人がいますが、なにが彼らに好かれ、あるいは嫌われるポイントなのかは分かりません。

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