オグロプレーリードッグ

穴ほりが大好き。
穴から顔を出してキョロキョロみはりをするよ。
鳴き声は犬に似てるけど、リスの仲間なんだ。
オグロプレーリードッグってどんな動物?
名前に「ドッグ(犬)」とついていますが、犬のなかまではありません。リスの親せきです。てきが近づくと「キャン」と犬のような鳴き声で仲間に知らせることから、この名前がつきました。しっぽの先が黒いので、「オグロ(尾黒)」とよばれています。
すんでいるのは、北アメリカの草原です。アメリカのテキサス州のあたりから、北はカナダとの国ざかい近くまで、背の低い草がはえた、かわいた平らな土地に広がっています。じめじめした場所はにが手で、日あたりのよい草原をこのみます。
からだの特徴
体の長さは35〜41cmくらい。体重はオスが850〜1675g、メスが705〜1050gくらいで、オスのほうが1〜2わりほど重くなります。
背中は茶色から赤茶色で、おなかは白っぽい色をしています。一年に二回、毛が生えかわり、季節によって毛の色あいが少し変わります。
食べもの
食べ物のほとんどは植物です。草や野草の葉、くき、根っこなどを食べます。ときどきバッタや虫を口にすることもあります。冬になると、とげのあるウチワサボテンやアザミも食べます。
飲み水は、食べ物にふくまれる水分でおぎなうので、水辺がなくてもくらしていけます。
くらしとなかま
昼に活動する動物で、一年じゅう元気に動き回り、冬眠はしません。
いちばんの特ちょうは、そのくらし方です。「タウン(町)」とよばれる大きな巣あなの集まりをつくり、数百頭から、多いときには数百万頭もの仲間がいっしょにくらします。タウンの中は「コテリー」という家族のようなグループに分かれていて、なかよしのメスたちと、1〜2頭のオスでできています。ふだんは巣あなも食べ物もみんなで分け合う、なかよしのくらしです。
おしゃべりなことでも知られていて、12種類もの鳴き声を使い分けます。とくにゆう名なのが「ジャンプ・イップ」。後ろ足で立ち上がり、前足をあげて「イップ!」と鳴くしぐさで、これが一頭からとなりへ、また次のなかまへと、つぎつぎに広がっていきます。
赤ちゃんと成長
赤ちゃんがおなかの中にいるのは、だいたい33〜38日くらいです。一度に1〜8頭が生まれ、巣あなから外に出てくるころには、平均で3頭ほどになります。
生まれたばかりの赤ちゃんは、目が見えず、毛も生えていない、とても弱い赤ちゃんです。生まれてから41日ほどでお乳をはなれ、大人になるのは2才ごろです。
寿命(じゅみょう)
野生ではメスが8年ほど、オスは5年ほど生きます。ただし、最初の一年を生きのびられるのは半分くらいで、きびしい世界を生きています。動物園などでは、平均で8年半ほど生きたという記録があります。
数が減っているオグロプレーリードッグ
昔は北アメリカの草原に、とてもたくさんのオグロプレーリードッグがいました。でも、畑や牧場をあらす動物だとされ、人にたくさん退治されてしまい、その数は大きく減りました。今、IUCN(自然を守る国際的な組織)では「低懸念(LC)」とされていますが、昔とくらべると、すめる場所はずっとせまくなっています。
じつは、この動物は草原にとって、なくてはならない「キーストーン種(かなめの動物)」です。巣あなをほることで土に空気が入り、その巣あなや体を、たくさんの動物がたよりにしています。とくに絶めつしかけたクロアシイタチは、オグロプレーリードッグがいないと生きていけないほど、深いつながりがあります。
参考にした主なサイト
- Animal Diversity Web(ミシガン大学動物学博物館): https://animaldiversity.org/accounts/Cynomys_ludovicianus/
- IUCN Red List「Cynomys ludovicianus」: https://www.iucnredlist.org/species/6091/22261137











































