オグロプレーリードッグ

穴ほりが大好き。
穴から顔を出してキョロキョロみはりをするよ。
鳴き声は犬に似てるけど、リスの仲間なんだ。

英名:Black-tailed Prairie Dog
学名:Cynomys ludovicianus
分類:脊索動物門 > 哺乳綱 > 齧歯目 > リス科

原産地など

原産は北アメリカで、草原地帯(プレーリー)に巣穴を掘って群れで生活しています。巣穴の入口周辺に土を盛り上げてマウントと呼ばれる見張り台を作り、立って見張りをする習性があります。

コヨーテやタカなどの天敵が近付くと、キャンキャンとイヌのように鳴いて仲間に危険を知らせることから、プレーリードッグ(草原のイヌ)と名付けられました。

食性は草食性で、イネ科の植物などを主食にしています。

関連情報

公式情報『ゆめみにゅーす』の紹介

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VOL.55 ピックアップ動物

北米の草原地帯に生息するネズミの仲間で、鳴き声が犬に似ているところからその名がつきました。複雑な巣穴を掘って家族からなる群れで暮らします。家族なので仲良し…と思いきや、冬場には繁殖期を迎えて気性が荒くなったオス同士で小競り合いを起こすこともしばしば。一昨年、昨年とそれが原因で一時別居を余儀なくされていた群れの父親ピーター、今シーズンは今のところ大丈夫そうです。 換毛のため、夏と冬で姿がだいぶ変わるのも特徴です。毛の色が変わるわけではありませんが、夏毛はボリュームが少なくすっきりと、冬毛は密度が高く丸々と太ったように見えます。 餌の時間には仲良く並んで食べる姿が見られますが、よく見ると皆真剣そのもので、目の前の餌に集中しています。皆好きなサツマイモは油断しているとすぐ無くなってしまうので、我先にほおばっています。逆に人気がないのは小松菜の軸。最終的には食べるものの、しばらく放っておかれることもしばしばです。

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VOL.52 獣医の日記

体調を崩した動物の一部は、病院に入院して治療をします。病院の常連になるのは当然好ましいことではないのですが、まったく病気もけがもなく過ごす動物がいる一方で、たびたび入院する個体もいます。 そのうちの1頭がプレーリードッグのオス、ピーターです。歯を折ったり、顎に膿がたまったりして何度も入院しているのですが、今回は皮膚に真菌(カビの仲間)が感染して毛が抜けてしまい、しっかり治すために入院することになりました。 病院慣れしているピーターは、以前の入院でも我が家のようにくつろぎ、ヒトが部屋に入ってくると、かまってほしくて声を上げ、あごやお腹を撫でてもらってウットリしていたのですが、今回の入院はプレーリードッグのオスが発情期を迎え、非常に攻撃的になる冬です。現に、入院直前のピーターは、清掃や給餌でやむなく展示場に入る職員を威嚇し、時には飛び掛かって噛みついてくるほどでした。こんな状態での入院だったので、病院でも以前のように甘えてくるどころか、おとなしくしていないのだろうな…と思っていたのですが。不思議なことに、入院翌日から嘘のようにおとなしくなり、以前のように甘えるのです。他の個体と一緒の時は強いオスとしてメスを手に入れなくてはならないのですが、その必要がなくなったからなのか、それとも入院室がよっぽど落ち着くのか、真相はわからないものの、良い患者さんなので助かっていることは確かです。

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VOL.44 ピックアップ動物

北米のプレーリー(平原)に穴を掘って暮らすリスの仲間で、キャンキャンと犬のような声を出すこともあるためその名がつきました。 現在夢見にいる3頭は♂のピーターと、♀のスーザン、ルーシー。ピーターは昨年まで顎に膿がたまってしまい、しばらく入院・治療していましたが、膿の原因である折れた歯の根っこがきれいに摘出できて以来、再発もなく、とても元気です。 最近獣舎を引っ越しし、小獣舎から小動物舎に移りました。飼育員があれこれ考えて作ったアスレチックなどは思い通り使っているものもあれば、さっそく壊しにかかっているものもあり、今後も模様替えが行われるかもしれません。 野生では草を食べており、動物園ではその他に野菜やペレットも与えていますが、3頭のお気に入りはもっぱら生のサツマイモで、午後の餌の時間には立ち上がって両手でイモをつかんで食べている姿が見られます。

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