テンジクネズミ

テンジクネズミの写真

別名モルモット。おとなしい性格でからだがじょうぶ。
みんな毛の色や模様がちがうんだよ。

英名:Guinea Pig
学名:Cavia porcellus
分類:脊索動物門 > 哺乳綱 > 齧歯目 > テンジクネズミ科

テンジクネズミってどんな動物?

テンジクネズミは、モルモットとして日本でもおなじみの、人になれやすい小さな動物です。大むかし、南アメリカのアンデス地方で、人が野生のなかまをならして家ちくにしたのがはじまりです。その歴史は古く、7000年ほど前にはもう飼われていたと考えられています。もとになった野生のなかまは、今はもういません。

ヨーロッパの人たちが南アメリカから連れ帰り、そこから世界じゅうに広まりました。

からだの特徴

体の長さは20〜25cmくらい、体重は700〜1100gほどで、オスのほうが少し大きめです。丸くてずんぐりした体つきで、しっぽはありません。花びらのような形の小さな耳を持ち、歯は一生のびつづけます。

野生のなかまは、てきから身をかくすための茶色い毛でしたが、人が長い年月をかけていろいろな種類を作り出したので、今では毛の色は20種類、毛のもようは13種類もあるといわれています。

食べもの

草を食べる植物ずきの動物です。牧草や野菜、くだもの、専用のフードなどを食べます。元気にくらすためには、ビタミンをふくむ食べ物をきちんととることが大切です。

くらしとなかま

朝と夕方のうす明るい時間によく活動します。なかまといっしょにいるのが大好きで、体をよせ合ってすごします。オスどうしは、群れの中で順位を決めます。

とてもおしゃべりで、いろいろな鳴き声を使い分けます。「キュイキュイ」という高い声や、ごきげんなときの「クルクル」という声など、気持ちによって声が変わります。びっくりしたときは、ぴたりと動きを止めたり、いっせいに走ってちらばったりして身を守ります。

赤ちゃんと成長

赤ちゃんがおなかの中で育つのは59〜72日ほど。ネズミのなかまとしては、とても長い時間です。

だからこそ、生まれたばかりの赤ちゃんは、とてもしっかりしています。すでに毛が生えそろい、目も開いていて、歯も生えています。生まれて数時間もすれば、走ったり、牧草をかじったりできる「一人前」のすがたです。一度に生まれるのは、ふつう1〜4頭、多いときは6頭ほど。お乳をはなれるのも2〜3週間と早めです。

寿命(じゅみょう)

人に育てられると、ふつう8年ほど、長いと14年ほど生きることもあります。

人とのかかわり

モルモットは、世界じゅうでペットとして親しまれています。人になれやすく、鳴き声でよく気持ちをあらわすので、動物とふれあうイベントでも人気があります。

参考にした主なサイト

公式情報『ゆめみにゅーす』の紹介

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VOL.80 ピックアップ動物

野生では南米の草原に生息しているネズミの仲間で、そのうち家畜化された一種がモルモットです。
一度に 3〜5 頭の子を産みます。産まれた子どもは毛も歯も生え揃った状態で、翌日にはおとなと同じ草を食べ始めます。成長も早く、オス・メスとも生後2 ヶ月齢くらいまでに性成熟(子どもを作れる状態まで体が成長すること)します。
昨年秋から冬にバックヤードで産まれた子どもたちを、暖かくなってから続々と展示場に合流させています。子どもは素早く走り回ったりジャンプしたり、とても身軽です。乾草入れに登ってみたり、職員が清掃時に持って入るチリトリに入ってみたり、ホウキをかじってみたり、好奇心は尽きないようです。一方で、野生では巣穴で暮らす性質があるためか、狭くて暗い場所や身を隠せる箱などが大好きで、おとなも子どもも仲良く箱の下で身を寄せ合っている姿がしばしば見られます。

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VOL.78 獣医の日記

テンジクネズミの♀ウーロンは他の個体より目がくりくりと大きくちょっと飛び出しがちなのですが、それが災いしてか、先日目の表面が傷ついてしまいました。餌のチモシーなどが入ったのかもしれません。角膜が化膿して穴が開きかけ、結膜炎も起こしてしまいました。 それぞれの病変に適切な治療を施せばちゃんと治るものだと理解しながらも、かなり重度だったので厳しい戦いになるかも…と覚悟しつつ治療を進めました。 投薬開始と同時に目を保護するために眼瞼を縫い合わせる手術をしてみましたが、糸を自分で取ってしまい失敗。しかしながら点眼には協力的で、1日数回の点眼を大人しく(注意しないと聞き取れないくらい小さな声でぷうぷうと文句は言っていました)受けてくれるうちに、始めは変化が見られなかった患部が少しずつ、そしてある時点から急速に治癒。1ヶ月以上かかりましたが、今は少し痕が残る程度でほぼきれいになりました。しっかり治って退院していくのは、心から良かったと思える瞬間です。 余談ですが、目が飛び出しているゆえに垂らした目薬がそのままつるんと目からこぼれてしまいあれこれ苦慮したのも、治ったからこそ良い思い出になりそうです。

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VOL.60 ピックアップ動物

野生種は南米大陸の草原などに生息しており、このうち家畜化された種がモルモットです。4本指の前足と3本指の後足を持ち、尾はありません。歯が一生伸び続けるので、よく噛まなければいけない繊維質の多い牧草などを食べ続けて歯がすり減っても問題ありませんが、伸びる角度に癖がある個体はしばしば歯を削る処置を行い、適切な長さと角度を維持しています。実はよく鳴く動物で、エサをねだる時、警戒している時、何でもない時、嫌な時、実にバリエーション豊かな鳴き声を持っています。よくわからないまま仲間が鳴いているからつられて鳴くこともあります。注射などの治療をした直後、抗議のつもりか小さい声でぷうぷう鳴いていることも。また、人の顔もちゃんと覚えているようで、治療のため部屋に獣医が入った途端、自分がターゲットだと察した個体はたいてい逃げ出すのですが、無関係なことがわかっている個体は我関せずの顔でくつろいでいるので、かえって目立ってしまうのはご愛敬です。

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VOL.55 獣医の日記

ヒトは子どもの頃乳歯が抜けて永久歯が一度生えてきたら、その歯は伸び続けることなく、あとはすり減るだけです。残りの人生、生え変わることもありません。 今年はねずみ年、動物園にもネズミの仲間のげっ歯類であるテンジクネズミやプレーリードッグがいますが、よく齧り、歯をすり減らし続ける生態をもつ彼らの切歯(前歯)と臼歯(奥歯)は一生伸び続けます。適切な餌を与えていれば臼歯は適切にすり減り、ちょうどよい角度と長さを保てますが、切歯は生まれつきのあごの形や外傷などによってかみ合わせがいまいちになると変な形に伸びてしまうので、ちゃんとした餌を与えていても、歯を削らなくてはならない個体が出てきます。原因が原因なので、毎回同じ顔触れです。今は定期的に歯を削っているテンジクネズミが4頭ほどいます。 歯医者は動物も嫌なようで、暴れて怪我をしないようタオルでくるみ、しっかり保定して歯を削るのですが、あきらめておとなしくするものは少なく、体をくねらせてタオルからの脱出を試みるもの、とにかく口を動かして処置の妨害をするもの、キャーキャー大騒ぎするもの、とにかく皆全力で嫌がります。切らないと餌が噛めなくなるよ、そのうち唇に刺さるぞ、という言葉は当然通じません。 歯が悪くなれば食べることに影響が出ます。そこから体力、全身状態へと影響はすぐ広がります。動物の体に無駄なパーツはありませんが、まさに歯は命、とても大事なのです。

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