ラマ

すらりと長い首に、バナナみたいな大きな耳。
全身はふわふわの毛。おこると、つばをぴゅっとはくんだ。
ラマってどんな動物?
南アメリカのアンデス山脈にくらす、ウシ目ラクダ科のなかまです。リャマとも呼ばれます。同じラクダの仲間ですが、背中にコブはありません。くらすのは標高2,300〜4,000mほどの山岳地帯で、ペルーやボリビアの高地に多く見られます。ずっと昔にアンデス地方の人びとが家畜としてそだててきた動物で、今では野生のものはいないと考えられています。ここでは、そのからだや生態を見ていきましょう。
からだの特徴
体長は1.2mくらい、大きいものは1.6mほどになります。体重は130〜155kgで、人の大人より重いくらいです。全身は長くてふさふさしていて、色はさまざま。赤茶色のものが多いですが、白いものや、クリーム色とこげ茶がまじったものもいます。
足の先はひづめ(蹄)ではなく、2本の指と、やわらかいパッドでできています。そのおかげで岩の多い山道でもすべりにくく、地面をいためにくいのが特徴です。長い首とすらりとした足を持ち、耳は長くて、バナナのように内側へゆるくカーブしているのが目印です。
食べもの
草や木の葉、コケなどを食べる草食動物です。飼育されているものは、干し草(乾草)も食べます。胃が3つに分かれていて、一度飲みこんだ食べ物を口にもどしてかみ直す、ウシと同じような食べ方をします。
きげんが悪いときや、なかまとあらそうときには、つばをはきます。ときには胃の内容物までいきおいよくはき出すこともあり、なかなかの迫力です。
くらしとなかま
むれをつくってくらす動物で、10〜20匹ほどの群れになることもあります。なかまどうしは鳴き声やしぐさで気持ちを伝え合います。フン(糞)は、みんなで決まった場所にまとめてするのが習わしで、これはなわばりの目印にもなっているようです。
人とのつながり
ラマは、野生のグアナコから家畜化された動物だといわれています。何千年も前からアンデスの人びとと生き、荷物の運搬に使われてきました。自分の体の4分の1ほどの重さを背負い、けわしい山道を一日じゅう歩くことができます。
体をおおう毛は刈り取って糸や織物になり、肉は食用にもなります。今では南米だけでなく、北アメリカやヨーロッパ、オーストラリアでも飼われていて、日本の動物園でも会うことができます。
なかまたち
同じラクダ科の動物には、アルパカ、グアナコ、ビクーニャがいます。アルパカはラマより小がらで、ふわふわとした手ざわりで知られています。この2種は、今も野生でくらすなかま。それにたいして、ラマとアルパカは大昔から人に飼われてきました。
赤ちゃんと成長
赤ちゃんがおなかの中にいるのは、だいたい350日(11〜12か月)ほど。ふつう1回に1匹だけ生まれます。生まれたときの体重は10kgほどで、4か月くらいお乳を飲んで育ちます。おとなになるのは2才ごろです。
寿命(じゅみょう)
野生の仲間はおよそ20年生きます。人に飼われると10〜20年ほど、平均で16年くらい生きることが多いです。
参考にした主なサイト
- Animal Diversity Web(ミシガン大学動物学博物館)「Lama glama」: https://animaldiversity.org/accounts/Lama_glama/
- Britannica「Llama」: https://www.britannica.com/animal/llama
- Denver Zoo「Llama」: https://denverzoo.org/animals/llama/











































