キエリボウシインコ

キエリボウシインコの生態と特徴
キエリボウシインコの基本情報
キエリボウシインコ(学名:Amazona auropalliata)は、緑色の体に首のうしろの黄色い羽がとても目立つ、カラフルなインコの仲間です。この黄色い羽が「黄(き)えりぼうし」という名前の由来になっています。
体の大きさはおよそ35センチと、インコの中では少し大きめの種類です。性格はとてもかしこく、人の言葉や音をまねするのが得意です。
また、長生きするインコとしても知られており、野生では30年ほど、飼育(しいく)されている場合は50年以上生きることもあります。
住んでいる場所
キエリボウシインコは、中央アメリカの太平洋側に広がる地域に住んでいます。とくにホンジュラス、ニカラグア、エルサルバドルなどでよく見られます。
すみかとしては、森林や木が多い場所を好みますが、人間が使っている農地の近くにもあらわれることがあります。木の枝に止まりながら、果物や木の実を探して生活しています。
食べ物
キエリボウシインコは、主に植物を食べる「草食(そうしょく)」の鳥です。とくに、くだものや木の実、種(たね)などを好んで食べます。
ジャングルの中では、パパイヤやバナナのようなフルーツを見つけて食べたり、木の実をくちばしでかみわって中身を取り出したりします。くちばしがとても強いため、かたい実でもかんたんに割ることができます。
また、葉っぱにたまった水を飲んだり、花のミツをなめたりすることもあります。
子育てと繁殖(はんしょく)
キエリボウシインコは、お父さんとお母さんが協力して子育てをします。木のうろや穴を巣にして、そこに卵を産みます。ふつうは2~4個の卵を産み、お母さんがあたためているあいだ、お父さんは食べものを運んだり、まわりを見張ったりします。
生まれたヒナは、最初は目も開いておらず、自分では何もできません。そこで、両親が交代で食べものを与え、体を温めて大切に育てます。ヒナは2か月ほどで飛べるようになり、すこしずつ自分で生活できるようになります。
参考文献
wikipadia (https://en.wikipedia.org/wiki/Yellow-naped_amazon)