VOL.73 ピックアップ動物
フィリピンのパラワン島の固有種ですが、生息数が減っており野生では絶滅の恐れがあります。日本でも飼育している園館はあまり多くありません。 現在、今年の6月に繁殖したヒナを2羽、人工育雛しています。動物を展示して見せるだけでなく、バックヤードでの繁殖・飼育も、希少な動物種の絶滅を防いだり、個々の健康状態に細心の注意を払ったりするための動物園の重要な仕事の一つです。 早成性といって羽毛が生えた状態で孵化し、その翌日には走り回ります。餌も口を開けてねだるのではなく、親(今回は親代わりのヒト)が差し出す餌を自らついばみに来るところから始まり、すぐに置かれた餌を自分の好きなタイミングでつついて食べるようになりました。脚も太く力強くなってきて、キジの仲間らしいしっかりしたジャンプもするようになってきたところです。