VOL.43 ピックアップ動物

マダガスカル島の東部多雨林に生息し、10数頭以下の小さな群れで暮らしますが、単独行動になったり、ペアで行動したりと、固定的ではありません。昼行性で、果物を中心に食べ、木の葉や花の蜜を食べることもあります。 けたたましい大声で鳴くことがありますが、怒っているわけではなく、縄張り宣言や、分散した群れの仲間への呼びかけなどの意味があると考えられています。 野生下では、狩猟や森林伐採などにより生息数が減少し、近い将来絶滅する恐れが極めて高いとされており、対策が急がれます。特に懸念されているのは、木材だけでなく、宝石や金属などの鉱物資源の発掘のため、あるいは耕作地確保のためなどの森林伐採です。しかしマダガスカル島は政治、経済的な理由などにより、豊かな自然が保護されづらい状況にあります。 この動物の故郷に対して何ができるかだけでなく、同じ島国で固有種をたくさんもつ日本に住む我々は、日本の自然についてそのようにならぬよう、真剣に考える必要があります。美しいだけでなく、害獣と呼ばれる生物や災害、ヒトも含めて自然です。答えは一つではないと思いますが、考えなければ始まりません。

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