VOL.65 マーコール

生まれてまもなく左後肢の血行障害を患い断脚、その後何度か手術や長い療養期間を経て群れにもなじんでいたマーコールのシオリですが、ある時から群れの中でしばしば攻撃を受けるようになってしまいました。群れで暮らす動物は、群れ全体を危険にさらしかねない、弱い個体を排除しようとします。ニンゲンはひどい、とかかわいそう、といいますが、自然界では当然のことです。最初はうまく逃げていたのですが、だんだん攻撃の頻度が上がり、群れの中で生きるのが困難になったため、離れたところで個別に飼育を始めました。本人には今の環境が合っているようで、リラックスしてけづやも良くなり、元気食欲良好です。三本足なのでそれぞれの蹄にかかる力が四本足の個体と違うのと、山を上り下りしないので蹄が削れず、時々削蹄をしています。時々こどもに間違えられますが、4歳の立派な成獣です。 天気の良い日はラマ舎の扉の向こう側でくつろいでいる姿が見えるかもしれません。

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