VOL.69 ピックアップ動物

赤味のある柔らかなグレーの体に赤茶色の尾を持ち、野生では南アメリカの広葉樹林などに生息し、果物等の植物や虫などを食べ、つがいや小さな群れで暮らします。鳴管と呼ばれる気管の一部が発達し、大声を出すことができ、その鳴き声に由来して英名で「チャチャラカ」と呼ばれます。群れの誰かが鳴きだすと呼応して他の個体も鳴きだし、大合唱になることもしばしばです。ちなみに、当園のシャクケイたちはデッキブラシで床を擦る音に反応して鳴きだすことがあります。 これまで何度も繁殖し、一時は大きな群れにもなっていましたが、高齢化と性比のバランスなどから近年では繁殖がうまくいかなくなり、現在夢見ヶ崎動物公園で飼育しているのは展示の2羽とバックヤードの1羽で、すべて♂です。また、国内で飼育している他の動物園のアカオヒメシャクケイもすべて♂であることが判明しており、近い将来日本の動物園では彼らの姿を見られなくなります。鮮やかな体色や美しいさえずり声を持つわけではありませんが、日本から遠く離れた国にこのような鳥が生きていることを知り、心に刻んでいただければ幸いです。

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