VOL.72 獣医の日記

先日、やぐらの上からなかなか降りてこないレッサーパンダのケイコのおしりにウンチがぶら下がっているのを発見し、思わず手を伸ばして取ってしまいました。よく見ると、普段は竹の葉がそのまま出てくるようなウンチに、竹ではなく毛がみっちり詰まった状態でした。換毛期ゆえ毛づくろいで飲み込んだ毛がウンチと一緒に出てきたようです。 ウンチは健康のバロメーター。飼育担当も獣医も匂いや色、形などをよく見ます。特に獣医は細かく砕いたり溶かしたり顕微鏡で覗いたり、詳しく検査します。汚いと言っていられない…というより、しっかり清掃消毒すれば必要以上に汚いと言って嫌がるものではないという意識があるためか、昼ご飯を食べながらウンチの話題(もちろん診療関係の議論ですが)を交わしていることも日常です。

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