シロビタイムジオウム

インドネシアに住む小さなオウム
シロビタイムジオウムは、インドネシアのタニンバル諸島に住んでいる白いオウムの仲間です。学名は「Cacatua goffiniana」といいます。英語では「ゴフィンズ・コカトゥー」や「タニンバル・コレラ」と呼ばれています。
オウムの仲間の中では小さい種類で、とても頭がよくて社交的な鳥です。道具を使う能力があることでも知られていて、研究者たちを驚かせています。
どんな姿をしているの?
体のほとんどが白い羽毛でおおわれています。体長は31センチから33センチくらい。オウムの中ではとても小さいほうです。体重はオスで約300グラム、メスで約250グラムくらいです。
目のまわりにはうすい青灰色の肌が見えています。くちばしの近くや胸のあたりには、うっすらとピンクやサーモン色が見えることがあります。頭には小さな冠羽があって、興奮すると立ち上がります。
どこに住んでいるの?
インドネシアのタニンバル諸島という場所だけに住んでいます。ヤムデナ島、ララト島、セラル島などの島々です。海岸近くの低地にある森や、二次林、農地の近くで見られます。
昼間に活動する鳥で、ふだんは小さな群れやペアで見かけます。エサをさがすときは、最大300羽くらいの大きな群れになることもあります。
何を食べるの?
いろいろなものを食べます。ナッツや種子、木の実、果物、花、虫やその幼虫などが大好きです。カブトムシの幼虫も食べます。
木の上でエサを探すことが多いですが、農地に降りてきてトウモロコシや豆、ココナッツなどを食べることもあります。そのため、農家の人たちとトラブルになることもあります。
どんな性格?
とても頭がよくて好奇心おうせいな鳥です。新しいものに興味を持って調べたがります。道具を使って問題を解決する能力があることが研究で明らかになっています。
社交的で、仲間といっしょにいることが大好きです。ペットとして飼われているシロビタイムジオウムは、人間ととても仲良くなれます。
繁殖
一度つがいになると、長い間そのパートナーとすごします。木の穴に巣をつくって、2個から3個の卵を産みます。
オスとメスがいっしょに、24日から28日くらい卵をあたためます。ヒナは生まれてから8週間から11週間くらいで巣立ちます。巣立った後もしばらくはお父さんとお母さんといっしょにエサを探します。
絶滅の心配は?
IUCNという自然を守るグループは、シロビタイムジオウムを「準絶滅危惧」として評価しています。これは「今すぐではないけれど、将来絶滅の心配がある」という意味です。
野生の個体数は10万羽から50万羽くらいと推定されていますが、数はへっています。住んでいる森が農業のために切り開かれたり、ペットにするために違法につかまえられたりすることが問題になっています。
ワシントン条約の附属書Iに登録されていて、野生の個体を国際的に売買することは禁止されています。
出典
- IUCN Red List. Cacatua goffiniana. Retrieved from: https://www.iucnredlist.org/species/22684800/178109782
- Animalia. Tanimbar Corella. Retrieved from: https://animalia.bio/goffins-cockatoo
- Wikipedia. Tanimbar corella. Retrieved from: https://en.wikipedia.org/wiki/Tanimbar_corella










































