夢見ヶ崎動物公園を中心に頑張る人を紹介するインタビュー企画、YUMEMI PEOPLE。
第1回目のゲストは、『自称・夢見ヶ崎動物公園専属アイドル』として活動するGABUさんです。
メンバー全員が川崎市民の、まさに超地元密着型の“自称”アイドルグループです。主な活動は、夢見ヶ崎動物公園のおまつり(春・秋)でのライブ活動を中心ですが、イベントの司会などもこなし幅広く活動しています。そんなGABUの皆さん…自称専属アイドルって?いつから?どうして夢見ヶ崎?などなど、いろいろ気になりますね。夢見ヶ崎動物公園の芝生広場で、お話をうかがってきました。
『出させてください!って出させてもらったのが(GABUの)一番最初です』
市民ミュージカルの活動を通じて知り合い、仲良くなった4人。そして、その活動が終了した2008年からGABUがスタートしたのだそうです。「仲良くなったみんなで歌ったり踊ったりする場が欲しい」と他のイベントのために曲を練習していたけれど、出演はならず‥。そんな時に夢見ヶ崎動物公園まつりのコンサートコーナーを知り、お願いしたそうです。
歌ったり踊ったりをしたいという気持ちを原動力にして、この行動力!すごいですね…!初出演の印象もよく、その後も年2回ほどコンサートの出演を続けていたそうです。その頃はダンスをするパフォーマンスグループの色合いが濃かったそう。そこから、どうやって今の形になったのでしょうか?
『私たちは動物公園の専属アイドル、自称アイドルって言うことでちょっとやってみたら面白いんじゃない?』
きっかけは、夢見ヶ崎動物公園まつりと日吉まつりが合同で大規模に開催されることになった2014年のこと。川崎市認定ご当地アイドルの川崎純情小町☆さんがゲストで登場すると知り、ゆうゆうさんはちょっとしたアイディアをひらめきました。
純情小町☆さんのファンの方々も一緒に盛り上がってくださり、楽しいステージとなったそうです。
しーちゃん:感動…感動したよね!
ゆうゆう:そう!そう。これがアイドルか!と思って。、その2014年の秋に自分たちで「これ面白いから次出るときもそうやってやろうね」ってなって。
なるほど…!現場で固まっていったことだったんですね…!ちなみに、この時えりこさんはお休みしていて、知らぬ間にアイドルとしての活動がはじまっていたそうですが…。
…とはいえ、GABUメンバーは誰もが状況を楽しむことを得意としているようです。えりこさんも状況をすんなり受け入れて自称アイドル活動が始まり、その後は幸区内のみならず他区のイベントにも出演するなど、活動をひろげていきました。
『私はだけど、結構自慢だよ?近所にこういう公園があって』
ところで、なぜ夢見ヶ崎から始まったのでしょうか。
実は、ゆうゆうとしーちゃんの2人は、動物公園のすぐ近くにある日吉小学校出身。メンバーにお話をうかがう中で、夢見ヶ崎動物公園の通称である『加瀬山』という言葉が何度も出てきます。それほど親しみ深い場所なんですね。GABUのみなさんにとって、夢見ヶ崎動物公園ってどんな場所でしたか?
しーちゃん:どっか近場で行きたいところ、どこ行こうか?みたいになったら天気よかったら行こうかみたいなところで、もうほんと気軽。
えりこ:どっか行く?ってなったらとりあえずここに、みたいな(笑)。
なるほど、夢見ヶ崎動物公園の存在やそこにいること自体が彼女たちにとってとても身近で自然だということですね。さらに動物公園の長所や課題についてもこう語ります。
えりこ:無料でこのサイズ感でというのが。「今日どっかちょっと行く?」みたいな時に非常にいいですよね。
しーちゃん:人がそんなにたくさんいるわけじゃないからゆっくりすごせる。座るところいっぱいあるし、春は桜が咲くし。現状でいいところいっぱいあるから、それをいかに維持していくか?が動物公園にとっての課題じゃないかな。
長く親しみがあり長所も課題も意識しているからこそ、場所を活動拠点としているGABUの皆さん。ただのアイドルではありません…!
『私たちが自称専属アイドルがライブやるから来てくださーいって外のイベントで言ったらお客さんがきてくれて、(夢見ヶ崎動物公園が)にぎわうかもしれない』
リーダーであるゆうゆうさんは、GABUとして活動を続ける中で、ある気持ちを感じていました。
そして初めて幸区以外で出演したIn unity(中原区の音楽イベント)後に起きた出来事で、自分たちができることを確信します。
そこから、ますます活動に気合のはいるGABUの皆さん。さらにはこんな嬉しいことも起こりました。それは幸区民祭に出演した時のこと。
しかも、ホールの座席の真ん中あたりからわざわざ出てきてくれたそう。
ゆうゆう:すんごい嬉しかった。
でも実は、GABUのメンバーがお客さんのことを考えたパフォーマンスを大事にしているからこそ、聞き手に届くものがあるのではないかと思います。ライブの曲や構成は、リーダーのゆうゆうさんを中心に、季節や客層を配慮したものにしているそうです。年齢層が高ければ演歌を入れたり、小さい子が多ければ一緒に踊れる曲を入れたり、…。さらには曲の歌詞をそのまま演劇にすることも…!パフォーマンスの幅が広くて驚きです。
…さて、いろいろうかがっていくと気になるのが普段の生活スタイル。メンバーそれぞれお仕事や他の音楽活動と並行してGABUの活動もしており、イベントによっては出演メンバーが3人の時もあるそうです。お仕事をしながらの自称アイドル活動…、とても大変なように思いますが…。
GABUの活動を話すみなさんはすごく楽しそう。どんどんエピソードが出てきますし、表情もキラキラしています。GABUの活動をしていて、嬉しいことってどんなことですか?
『「楽しかったです」って言ってもらえるんですけど、幸せいっぱいもらってるのはこちらの方』
インタビュー初めの方はやや控えめだったえりこさん。この質問をした時から、パッと表情が輝きこのエピソードを話してくれました。本当に心に残る嬉しいことだったんですね。他にも、手作りのうちわや、「GABU」と書いた画用紙を広げて応援してくれるチビッコのファンの方々がいるそうです。
聞いているメンバーも何度もうなづいてます。GABUの活動は、みなさんの幸せの元なんですね。ファンの中には『楽しそうにやってるから』と応援してくれる方も多いそうです。
(気持ち、わかります…!)
『歌い始めたときに「まだ受け入れてもらえてないな~」って思ったときは、なんとか受け入れてもらえるように、がんばって、なんか「最後はもっていくぞ!」っていう気持ちはあって。』
自称夢見ヶ崎動物公園専属アイドル、と名乗るようになってからより聞き手を意識したパフォーマンスを心がけているそうですが、そこでも、また新しい楽しさを発見し続けています。
しーちゃん:嬉しいよね~
ゆうゆう:お客さんの心が動いているのが、結構ダイレクトにわかるような気がします。
GABUの皆さんは活動につながるすべての過程を楽しんでいる、そんな風に感じます。これもGABUの魅力の一つ!なのですね。
『良い意味で、ほんとに今の活動のままでいい』
今後の展開について、メンバー全員が、今のままの活動を続けていきたいと考えているそうです。
しーちゃん:(気になって)検索もしてもらえるし。
ゆうゆう:そう!
えりこ:このままここにいさせてもらって、それこそ夢見ヶ崎動物公園っていう名前が目に触れる機会がふえて、地域を盛り上げたりとか。おこちゃまとかおじいちゃんとかにすこしでもハッピーを届けられればそれだけで全然良い。
歌うことも踊ることも好きで、GABUを目一杯楽しんでいるみなさん。だからこそ見ている人たちにも楽しさが伝わっていくのですね。ただ、活動の中でやりたいことはまだまだたくさんあると話すゆうゆうさん。
ご家族もGABUのオリジナルソングが町中で流れる日を心待ちに応援しているそう!最後にゆうゆうさんからのメッセージです。
GABUの皆さん、ありがとうございました!
楽しく活動したい!というシンプルな軸がしっかりある皆さん。とても素敵で、インタビューしているこちらも楽しい気持ちになりました。いちばん近くでは2018年3月25日(日)に夢見ヶ崎動物公園の春祭りでGABUの皆さんに会えます。楽しいパワーをもらいに行ってみてはいかがですか?
GABUブログ情報
https://ameblo.jp/gabu-yumemigasaki/
(写真=石井秀幸、取材・文=石井麗子)