クモザル

クモザルの写真

英名:Spider Monkey
学名:Ateles sp.
分類:脊索動物門 > 哺乳綱 > 霊長目 > クモザル科 > クモザル属

クモザルってどんな動物?

細くて長い手足と、くるくるとよく動く長いしっぽ。木の上にいる姿が大きなクモのように見えることから、「クモザル」と名づけられました。

すんでいるのは、メキシコの南からボリビアのあたりまで広がる、あたたかい森です。地面におりてくることはほとんどなく、一生のほとんどを高い木の上ですごします。なかまには、今のところ7種類が知られています。

からだの特徴

体の長さは35〜66cmくらい、体重は6〜9kgくらいで、種類やオス・メスによってちがいます。小さな頭と短い顔から細長い手足がのびていて、少しアンバランスな体つきです。毛の色は黒っぽいものが多く、目のまわりだけうすい色になる種類もいます。

いちばんの特ちょうは、なんといってもしっぽです。体よりも長く、長いものでは80cmをこえます。このしっぽは物をつかむことができて、まるで5本目の手足のようです。先のうら側には毛のないところがあり、よく見ると人間の指もんのように一頭ずつちがうもようがあります。だから、しっぽで枝にぶら下がったり、しっぽだけで体ぜんたいを支えたりすることもできるのです。

もう一つの特ちょうは、親指がほとんどないことです。学名の Ateles(アテレス)には「ふぞろい・不完全」という意味があり、じつはこの小さな親指からつけられた名前なのだそうです。でも、こまることはありません。長い4本の指をかぎのようにひっかけ、うでをふって枝から枝へと移動します。この移動のしかたを「ブラキエーション(うで渡り)」といいます。

食べもの

大好物は、よく熟したくだものです。そのほかにも葉っぱや花、木のかわ、種、こん虫まで食べます。食べ物が少ない時期には、鳥のたまごや小さな動物、ハチミツを口にすることもある、なかなかの食いしんぼうです。

そして、ここが大事なところです。クモザルがくだものを食べると、種はフンといっしょに遠くまで運ばれます。そのおかげで森のあちこちに新しい木が育つので、クモザルは森を育てる「種まき係」として、とても大切な役わりをはたしているのです。

くらしとなかま

クモザルが活動するのは昼で、日中は森の高いところを動き回りながら食べ物をさがします。

ふだんは20〜100頭くらいの大きなむれをつくりますが、いつも全員でかたまっているわけではありません。食べ物をさがすときは数頭ずつの小さなグループに分かれ、しばらくするとまた集まったり、はなれたりします。にぎやかなようで、けっこう自由なくらしです。

おもしろいのは、オスとメスでくらし方がちがうことです。オスは生まれたむれにずっと残りますが、メスは大きくなると生まれたむれをはなれ、べつのむれへ入っていきます。なかまどうしは、鳴き声や顔の表じょう、体のしぐさを使って、いろいろな気持ちを伝え合います。

赤ちゃんと成長

赤ちゃんがおなかの中にいるのは、だいたい7か月くらいです。産まれるのはふつう一度に1頭だけで、次に産むまでには2〜4年もかかります。とてもゆっくりとした子育てです。

生まれたばかりの赤ちゃんは、母親のおなかにぴったりしがみついています。少し大きくなると、今度は背中に乗ってお出かけです。お乳は2年近く飲み続け、大人になるのはメスが4才ごろ、オスが5才ごろ。サルのなかでは、のんびりめの成長です。

寿命(じゅみょう)

野生では20〜25年くらい生きます。動物園などで人に育てられると、40年近く生きることもあります。

数が減っているクモザル

今、クモザルのなかまは、どの種類も数が減ってしまっています。

いちばんの原因は、すみかである森が、どんどん切りひらかれていることです。畑や牧場、道路をつくるために森はせまくなり、そのうえ人につかまえられることもあります。とくに「チャガシラクモザル」と「チャイロクモザル」は、絶めつのおそれがとても高い近絶滅種(CR)で、ぎりぎりのところにいます。

出典

公式情報『ゆめみにゅーす』の紹介

発行 
VOL.61 ピックアップ動物

中南米の熱帯雨林に生息し、主に果実や木の葉などの植物を食べ、数頭から数十頭の集団で、ほとんど地上に降りず樹上で暮らします。蜘蛛を思わせる長い四肢と、5本目の手足とも呼ばれる長くて器用な尾が特徴です。尾の先端には指紋のような皴があり、枝などをしっかりつかんで体をぶら下げることもできます。 当園のサマンサは雑種のメスで、来園してちょうど30年、この8月で35歳になります。穏やかですがちょっと神経質で、なにか嫌な思いをするとすぐ下痢をしてしまう繊細さもありますが、清掃中にホースの水を直接飲み、もういらない時はホースを持った飼育員の手を押し戻したり、機嫌が良いと口をすぼませながらつぶらな瞳で見つめてきたり、かと思えば柵越しに突然、目つぶしの突きを繰り出すこともあり、様々な顔を見せてくれます。 2011年に同居していたオスのダーリンが急死した直後は少し元気がなくなることもありましたが、現在は飼育員や隣のフサオマキザルとほどほどに交流しつつ、穏やかに暮らしています。

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