VOL.40 ピックアップ動物
東南アジアの低地から高地の熱帯常緑林に生息し、果実や昆虫等を食べる雑食性の鳥で、コクジャクのなかでは最も大型です。現時点で絶滅の危機に瀕してはいないと考えられていますが、現地では数が減少し、国際的な商取引は制限されています。 特徴は頭のリーゼントのような羽と、灰色の羽毛にきらめくメタリックな色(構造色といい、光の当たり方で色が変わって見えます)の目玉模様です。オスは繁殖期の春、メスに対する求愛の際に翼と上尾筒とよばれる尾羽の上の羽を広げます。これが縦にも横にも自由自在に広がるもので、メスがどっちにいても対応可能です。さらに、メスに対して食べ物を嘴でプレゼントする姿も見られることがあります。 現在、夢見ヶ崎動物公園にはオスしかいませんが、メスが仲間入りすることがあれば行動に変化が出ると思われます。 ちなみに、メスへの求愛以外にも、「威嚇」のために羽を広げることがあり、飼育員に対しては羽を広げながら丈夫な脚で蹴ってきたり、上から頭に奇襲をしかけてきたりすることもあり、あなどれません。